2025年 春の能登ワーケーション、フォトレポート
2025年3月末ごろに2泊3日、お仕事繋がりのお友達(A-can のおゆきちゃん)と一緒に、能登半島でワーケーションしてきました。能登を選んだ理由は、震災復興にすこーし貢献するため。私にできることはささやかだけれど、せめて現地に足を運んで自分の目で見て、営業している施設で楽しんでこようという旅です。
昨年にも同じ理由で1人で金沢までは行ったのだけれど、今回は車を運転してくれる友達のおかげで能登半島の中部くらいまで足を運べました。さらにはそのお友達のお友達、のとジンの松田さんの案内で能登中部の日本海沿岸の名所を散策、翌日には能登島も観光してきました。
地震の爪痕もあちこちに見かけたけれど、元気に営業している施設もたくさんあって今の能登の活気を実感できました。
能登旅計画中の人の参考までに、2025年3月末時点での能登での旅をご紹介します。
1日目午前 金沢駅近くで仕事
朝イチの新幹線で金沢に向かい、午前中は金沢駅近くのワークスペース「Microsoft Base Kanazawa」でオンライン会議など仕事を数時間こなしました。
下の写真のとおり、外付けモニターも備え付けですし、各種ケーブルなどもレンタル可能で、駅近ドロップインOKなワークスペースとして使い勝手良かったです。

HHKBもレンタルできるそうです。

その後、駅前でレンタカーを借り、近くのまいもん寿司(金沢の名店!ノドグロ最高)に寄ってお昼を食べてから、能登へ向かいました。
1日目 午後「コワーキングスペース千里浜」で波を眺めながらワーケーション
能登半島の海岸線を辿る「のと里山海道」を通って千里浜までドライブ。曇り空でも気分最高です。

たどり着いたのが、能登千里浜レストハウス。一階がお土産屋さん、カフェ、海鮮浜焼きのお店で、二階がワークスペース「コワーキングベース千里浜」になっています。

建物のすぐ前が砂浜。

2階のワークスペースの大きな窓からは、海が一望できます。
室内の照明は控えめですが、窓の外の明るさで十分です。
パソコンから少し目を上にやると、手が届きそうなほど近くに静かで穏やかな海。寄せては返す白波をぼんやり眺めているだけで、目も頭も休まります。瞑想しているみたい。
ワークスペースでやっていた仕事のひとつがこちらです。会社のブログに短い記事を書きました。
午前の金沢駅前ワークスペースとこの千里浜で1日分の仕事を集中して進められて大満足。ワーケーション旅だから仕事ちゃんとしなくちゃね。
というわけで、あとはお楽しみの時間です!
1日目のお宿 休暇村能登千里浜
1日目のお宿はリッチに!ワークスペースから北へ車で数分の所にある「休暇村能登千里浜」へ。
お部屋は、広縁の付いたいわゆる温泉旅館の和室です。古めの建て付けで、テレビも小さくコンセントが少ないのはご愛敬。それで、いいの。部屋ではお友達とお喋りするだけだから。
で!夕食は食堂にて蟹尽くしのコース🦀🦀🦀
茹で、焼き、天ぷらと、向こう一年分くらいの蟹を食べました。




蟹でお腹いっぱいになったのは初めて。幸せになれました。
その後は、温泉へ。露天風呂エリアにあるぬるめの壺湯が気持ちよくて、夜空を見てぼんやり。
震災の翌々週に書かれた休暇村能登千里浜のブログを読むと、震災による宿への影響は大きく無かった様子。2024年の1月12日には営業再開できたようです。
2日目 朝 気多大社にお参り後お仕事
旅先では、可能な限りその土地の神社に参拝したい。なので、能登の一宮「気多大社」に向かいました。
宿での朝ご飯中はしっかりした雨が降っていたけれど、晴れ女2人の旅ゆえか、気多大社のご加護か、気多大社に到着したら傘の要らない小雨になってうれしい。



朝9時台だったので、参拝する人は私たちだけ。小雨で洗われた静謐な境内で、巫女さんはじめ神職の方々がしずしずとお勤めされてる姿が印象的でした。
本殿と摂社にお参りして、御朱印をいただきました。
2日目 午前中だけ仕事して、海鮮浜焼き
2日目の金曜は、午前中だけ仕事で午後は半休にしました。なので、昨日と同じワークスペースでひたすら仕事。
お楽しみはランチ!のとジン松田さんも合流し、ワークスペースの一階にある「浜焼き能登風土 千里浜店」にて海鮮浜焼きです。


牡蠣のうちのいくつかは焼いてると中の水分がはじけて \ッパァン!!!/ と、けっこう大きな破裂音が鳴って、結構ビビります。それでもしばらく待つと食べ頃。レモンを搾ってきゅっといただくと最高です。
2日目 千里浜なぎさドライブウェイへ🚗
能登千里浜レストハウスの目の前の砂浜、ここは「千里浜なぎさドライブウェイ」と呼ばれる、日本で唯一、砂浜を走れる道路なのだそう。砂が細かく海水で固められているから車やバイクが走れるのだとか。勇気出して、入ってみました。


砂浜に車線なんてありません。どこを走っていいのか不安になるけど、大丈夫なのだそう。

2日目 能登 景勝地あれこれ
砂浜ドライブを楽しんだあとは、そのまま北上して志賀町あたりの景勝地をまわります。
道すがら、段々と地震の影響を見かける場所が増えていきます。道路脇の小規模な山崩れ、通行止め、簡易補修の凸凹な道路、無期限営業休止の観光地、民家の崩れた瓦屋根、壊れかけの古い倉庫。それでも、通れる道はあるし、やってる施設はある。

大小寄り添う岩を夫婦岩と呼ばれる例は日本各地にありますが、「機具岩(はたごいわ)」もそのひとつ。
大きい方が女岩、小さい方が男岩だそう。

日本海を望む海岸沿いに長く続く「世界一長いベンチ」。

奥の方までずっと続くベンチについてはまあなんていうか、長いのね、という感想なのですが(すいません)、添えられていた俵万智の一首が素敵でした。
桜貝の 淡きピンクを 一身に 集めて立てり 浜の少女は
海辺まで歩くと、たしかに砂に埋もれた桜貝がちらほらと見つかります。
2日目 夜 能登島へ ゲストハウス葉波とひょっこり温泉
車は能登半島から大橋を渡って能登島へ。今日の宿は、島内にある「ゲストハウス葉波」です。宿へ荷物を置いたら、夕御飯とお風呂を求めて温泉施設「ひょっこり温泉 島の湯」へ。ひょっこりひょうたん島みたいで良い名前。

大浴場も広く、露天もあって良い温泉施設でした。ゲームコーナーにテーブル筐体のMAPPYとスーパーマリオブラザーズがあったり、1曲100円のカラオケコーナーがあったり、旅情をかき立てられます。
宿に戻り、コンビニおつまみと、のとジン&のトニックで作ったジントニックで夜な夜なおしゃべり。本当に良い旅です。

3日目 朝の葉波
ちなみにお宿、葉波のお部屋はこんな感じ。オーシャンビューにもほどがあるのでは?という絶景。朝日がキラキラ輝いています。
※一方で夜は、近すぎる真っ暗な海に吸い込まれてしまいそうで怖くて、写真はおろか、障子をぴっちり締めてた。
ともあれ、朝は最高。夕方の時間帯にはいなかったけれど、夕景もきっと最高なのだと思う。


3日目 のとじま水族館
3日目土曜日午前中は、3月20日に完全復活したばかりののとじま水族館へ。

小さめの水族館なのかな?と思いきや、らせん状に水槽の周りを回遊できるジンベエザメ館をはじめ6箇所くらいの建物・施設があるし、ペンギンウォークやイルカショーなどエンタメも豊富。小さなお子様ならば1日はゆっくり楽しめる施設でした。
印象的だったのは、地震の日から現在までの水族館の影響と対応を説明するパネルです。



スタッフの方達の努力、業者の皆さまの技術、日本各地の動物園・水族館からの支援物資と生きもの達の受け入れ。みんなの支援のおかげで、今日の完全復活に至ったのだなと思わされて目が潤みました。
絶対行くべき。
3日目 午後 能登ミルク
続いては、和倉温泉エリアにある「能登ミルク 本店」へ。能登の酪農家の娘さんが本場でジェラート作りを学び、商品化しているそうな。建物のロゴ、芝生エリアのハンモックと、フォトスポットなベンチを見てもわかるとおり、映えるお店です。

奥には手洗い場もあります。ミカンネットに吊るされた能登ミルク石鹸がかわいい。


アートワークは、モリモトシンゴ(七尾市和倉町出身)さん。めちゃくちゃ好み!!

ジェラートもひとつ残らず美味しそう!!!

悩んだ末にピスタチオと黒ごまをチョイス。

3日目 ランチ 生そば槐
お昼は「生そば槐」へ。



能登旅の感想
能登半島の下半分をぐるっと回る旅でした。車を出してくれて、夜な夜なたくさんお話できたお友達に感謝。2日目、一緒に回ってくださったのとジンの松田さんにも感謝。
復興支援という意味で自分にできることは本当にわずかなのだけれど、こうやって足を運んだからこそ、実感できることはたくさんあったように思う。
例えば、能登ミルクのデザインめっちゃ好みだな〜と思って調べていたからこそ、こんな記事にも出会えた。アートワークを手がけたモリモトシンゴさんの体験記。
能登、と一口に言っても縦に長くエリアによって状況は大きく異なる。「まだ行かないで」のエリアもあれば「もう行ける」エリアもある。日に日に変わる。こんなにネットが発達した今であっても、遠くから見る景色の解像度は荒い。
私たちの旅は、自分なりに調べて、現地の観光協会に問い合わせて、能登をよく知る方に案内いただいて、観光客として行ける範囲に足を運んでみただけ。それだけで、見える景色が変わったとまでは言えないけれど、ちょっとだけ能登の解像度が高まったし、ちょっとだけ身近になった。
よい旅でした。