リモートワーカーが、PTA役員やってみてよかったなあと思うこと

修了式もそろそろ終わり、もうすぐ新学期。保護者の皆さんにおかれましては、保護者会であの居たたまれないPTA役員決めが行われる季節です。

わたしは中二・中三・高一と3年間、むすめが通う私立中高一貫校のPTA役員として活動しました。

PTA役員としての活動は時間は取られるし、ボランティアワークとはいえそれなりに責任もあって大変です。が、リモートワークのノウハウを活かして貢献できたし、良い仲間に恵まれたし、あれこれトラブルも含めて良い人生経験になったわ!と心から思っているので個人的な体験談を書いてみます。

PTA役員って、どんなことをやるの?

PTA会員である保護者の中からクラス毎に数名、手を挙げた人(または選ばれた人)がPTA役員の仕事を担います。その活動と組織について、むすめの小中学校での経験から説明します(身バレ防止のため、多少フェイクあり)。

役員の仕事は各委員会に分かれて行われます。

  • PTA会報誌を作る「広報」
  • 次期執行部の選挙を取り仕切る「推薦」
  • 文化祭・運動会などの学校行事やPTA企画イベントを実施する「イベント運営」
  • その名の通りの「卒業式準備」 などなど

さらにその上の組織として、各委員会を束ね、学校との調整・会計・他校との渉外活動などを行なう、PTA会長を中心とした執行部があります。

私の役割は、文化祭運営委員でした。私は2024年度、高一の学年だったので、高三保護者リーダーの下、下級生親として与えられた役割(文化祭内で行われる受験生向けワークショップ)+自分が得意なこと(PTAショップのキャッシュレスシステム周り)を担当するポジションです。

良かったこと その1:PTA役員のお仕事、リモートワーカーの能力めっちゃ活かせる

委員会によって取り組む内容はそれぞれですが、現代におけるPTA業務の進め方はいわゆるオフィスワーク的なお仕事とほぼ一緒です。

会議を重ねて企画内容・予算・人員リソース・ロジ周りその他を関係各所とコンセンサスを取り、役割分担して準備・実行して、振り返りの報告を行い、来年度への引き継ぎ資料を作る。

そして、チームメンバー全員がリモートで在宅作業です。みんな本業や家庭のことで忙しいので、直接集まって話すのは、必要最小限にしたい。

つまり、本業とはミッションとメンバーは違えど、リモートワークそのものです。それならばと、普段のリモートワークで駆使しているいつものお仕事ツールをぶん回して仕事を進めることにしました。

  • Slack代わりの「LINE」で、日々の情報共有
  • 必要な時のみ短時間の「Zoom」ですり合わせ
  • 「Google Document」で企画書・予算計画・リソース配置などの資料作成と共有

わー。普通に仕事。

集まる機会は最小限に、それぞれ隙間時間に確認・返信を進められて、まあまあ滞りなく仕事を進めることができました。

一方で、本業と違って苦労したのは、メンバーの得意不得意がわからないために役割分担が難しかったこと。そのあたりは、数少ない会う機会に話をして得意分野を聞いてみたり、必要な役割を並べて手を挙げてもらったり、えいやと割り振ってみたり、いろいろ工夫しました。

良かったこと その2:他のPTA役員の皆さんが、みなさんいい人

やってよかったなあ、と思うのは、PTA活動で出会った保護者の皆さんが、それぞれに尊敬できる素晴らしい人達ばかりだったことです。子どもの学校生活についてざっくばらんに相談できたのはもちろんだけど、それだけじゃなく個人的にもお友達ができたのが本当に嬉しい。

  • お洒落で素敵な方からはその持ち物を真似させてもらったり
  • 同じ業界で働く方とは互いの前職での繋がりの話ができたり
  • 本業の製品のお客様もいたり
  • 全く違うクリエイティブ業界のお仕事模様を教えてもらったり
  • 実績多数の著名な方で共通の友人もたくさんいて飲みに行ったり
  • 関西のお友達ができて地元ドライブに連れてってもらったり
  • 本業の敏腕さが垣間見える緻密なExcel仕事っぷりに敬服したり
  • 細やかなで丁寧なセンスと気遣いに助けられまくったり
  • ガチなアスリートがいてビビったり

それぞれに忙しい中で、さらにPTA活動も取り組もうというバイタリティある人達はとても魅力的です。

一年かけて一緒のプロジェクトに取り組むことで、深く相手のことを知って尊敬でき、個人としても視野が広がったと思います。みなさんの人柄に触れてたくさんの影響を受けました。

まとめ

PTA活動は、時間も取られるし、時に煩わしい人間関係になることもあるし、学校側のお役所対応やボランティア活動ゆえのなあなあ主義にモヤモヤすることはある。間違いなくある。

それでも自分の能力が多少はお役に立ててるなって実感できるし、本業と違うメンバーとのチームワークを学べるし、近しいメンバーは全員が魅力的で尊敬できて幸せだったし、文化祭で運営したショップは大人気で生徒さんや受験生&その保護者からも直接感謝の声をもらいました。

で、打ち解け合ったメンバーと打ち上げの会でねぎらいながら飲むお酒が超うまい。

得意なことで貢献できて、素晴らしいメンバーに恵まれ、おおむね上手く行ったからという生存バイアスしかない内容ですが、それでもやって良かったと思うし、来年はまたメンバーや役割が変わってカオスになるかもしれないけれど、やろうかなあと思っているのでした。

リモートワーカーの人はもし余裕があれば、PTA活動、やってみると良いと思います。あなたのその能力を活かせる場所があるはずです。

おまけ

で、肝心のむすめはどう思ってるの?ですが、「うーん?ママがPTA頑張ったところで、私の成績に何か良いことがあるわけじゃないし。好きに頑張って」とのことでした。まあ、そりゃそうだ。

ただ、先生と話す機会が増えて学校でのこどもの様子が見えやすい、というメリットがあったことは付け加えておきます。

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