毎日使うツールを使いこなそう!機能と設定、総点検のススメ #PRFunho アドベントカレンダー 4日目
この記事は、広報業務に携わる人が集まるオンラインコミュニティ #PRFunho のアドベントカレンダー、4日目記事です。といっても広報担当の人のためだけではなく、エンジニア側じゃない皆さん全般にも役立つかもしれないと思って書いてみます。広報お役立ちトークの合間の箸休めと思って、気楽にお読みください。
この記事の要点はタイトルの通り。毎日使うツールを使いこなそう、新しいツールもいいけどね。っていうお話です。
先に自己紹介しときます。壽かおり(ことぶきかおり)と申します。前職のOperaブラウザでも、現職のシックス・アパート(最近20周年を迎えました!)でも、副業としてお手伝いしているVivaldiブラウザでも広報をメインに一部マーケも担当しています。他にも、オウンドメディア勉強会というコミュニティを運営したり、リモートワークの本を書いたり、記事を書いたりしています。中学生の頃から、パソコンが大好きです。SNSにはだいたい kaoritter の名前でいます。もっと詳しいプロフィールはこちらをどうぞ。
では、本題。
わたしは設定が好きなんですよ
わかるわー。わたしも設定が好きなんですよ。
(と言っても、この漫画『映像研には手を出すな!』水崎氏のいう「設定」は世界感の設定なのでちょっと違う文脈だけども)
この記事でいう「設定」というのは、🖥パソコンのソフトウェアや📱スマホのアプリ、🌐SNSなどのウェブサービス(この記事では総称してツールと呼びます)に搭載している機能の挙動をお好みに合わせて変更できる機能のことです。たいていのツールに設定画面は備わっていて、「⚙(歯車)」アイコンになってることも多いです。
例えば、下の画面はこのブログを書いている MovableType.net の設定画面です。
こういった設定画面って、最初に設定したらその後はほとんど見ない人も多いかもしれない。けれど、設定にはそのツールで使える便利な機能の使いこなしヒントがたくさんあるし、それにツールのアップデート時などに便利な設定が増えてることもよくあるのですよね。
なんで、広報のアドカレでツールの機能や設定の話?
なんで広報のアドベントカレンダーで、ツールの機能や設定の話をしてるかっていうと、それは11月に参加させていただいた日本マーケティング学会のパネルディスカッション「『話題にしてもらう技術』から考える、BtoBテクノロジースタートアップのPRの事例とディスカッション」での質問がきっかけです。
こんな質問でした。
「広報活動に役立つ、便利なツールはありますか?」
なるほど、確かに、常に目新しい便利なツールが生まれてる。わたしも新しいツールを試すのは大好きです。新しい何かが、日々の退屈な業務をガラッと変えてくれるかもしれない。そう期待する気持ちもわかります。実際、AIでガラッと変わっただろうしね。
けれども、ここではあえて違う切り口から話すのも良いかなと思って「新しいツールを試すのも良いけれど、普段毎日使ってるツールの機能、使いこなしてますか?設定で使いやすくカスタムできる余地もたくさんあるし、便利な新機能が追加されてることもありますよ」と伝えたのでした。
想定以上にこの発言への反応があって、もしかしたら皆さん「そういえば、自分も毎日使うツールを使いこなしてないかも?」と気づいてくれたのでは、と思ったのです。
もうひとつ。PRFunho 2日目のアドベントカレンダー記事「若手ひとり広報の悩みと、PRコミュニティ「#PRFunho」運営の振り返り|dyamaoka」に、こんな一節がありました。
昨今のソーシャルメディアやオウンドメディアの興亡、LINEなどのコミュニケーションツールの急速な浸透により、伝える手段としてのメディア・ツールも非常に多様になってきました。
これまでは、いかにマスメディアなどに取材されて露出を取るかに集中すれば良かった(というわけでもないのですが、そこが重きを占めていた)広報という職種に、いまやあらゆるメディアやデジタルツールを使いこなすとんでもない多能工の人材が求められるようになってしまったのです。
ほんとにそう。広報はいまや多能工。Officeツールはもちろん、ちょっとした画像加工もするだろうし、動画を編集することもあるかもしれないし、リリース配信ツールも使うし、CMSに記事を投入するし、コミュニケーションツールは相手に合わせて多種多様に使い分けなきゃいけないし、誤字脱字も気をつけたいし、調べ物もやたらめったら多い。
新しいソフトを覚えるのもいいけれど、せっかく慣れたいつものツールをちゃんと使いたおそう。とお伝えするのも良いのではと思ったのでした。
AIがいくら便利でも、あらゆるツールを横断しながらコンテンツ作って配信して、中身もタイミングも気を配って各所とコミュニケーションとるのはやっぱり自分でやるしかない。ならば少しでも毎日のツールを習熟して時短したいじゃないですか。
年末年始は、いつものツールを使いこなす良いチャンスかも
そう考えると、年末年始は、道具を磨く良いチャンス。いつも使ってるOSやソフトやアプリやウェブサービスの設定や機能を再点検してみたら「こんなこと出来たんじゃん!便利!!」と気づくこと、たぶんあるはずです。
こんな順番でやってみるのはどうでしょう。
1. 設定画面を全部見る
まずは、毎日使ってる物をちゃんと観察しよう。どのツールにもある設定画面を上から順に全部見てみるのがオススメです。こんなところも変えられるんだ、って気づくことがあるかもしれません。背景色や文字サイズなど見た目を変える機能は変更した結果がわかりやすいので、まず試してみるのに良さそうです。読みやすくなった!!だけでも儲けもの。
2. ツールバーを辿って並んでる機能を全部見る
続いてはどんな機能があるのかを把握しよう。Office系ツールなど、ツールバーに並ぶ100も200も機能はあれど、いつもの10個くらいしか使ってなかったりしませんか。もちろん全部を使う必要はないけれど、一応こういう機能もあるんだって知っておくといつか役に立つかもしれません。なんのこっちゃわからん機能名もたくさんあるだろうけれど、ピンとこなければ一旦そのままでいいと思う。
3. 公式ニュースブログのタイトルを眺めてみる
最新機能を知るなら、公式情報が一番です。ツールの公式サイトにあるニュースのタイトルを眺めてみると、「お、こんな機能が増えてるんだ?」とか「こんな活用方法があるのね」と気づくと思います。そのツールのベンダーの中の人が、誰よりも一番、ユーザーの皆さんにツールを使いこなしてほしいと思っているはず。なので公式の情報をチェックしておくと、使いこなしに1歩近づけると思います。
4. YouTubeの解説動画や、初心者向けの解説ムック本を読んでみる
ツール自体を一通り見て公式情報確認したら、新たなヒントを探しにYouTubeの解説動画や、初心者向けの解説ムック本「iPadまるわかり本」みたいな解説本を見てみるのも良いかもです。どんなときにどう便利な機能なのか、詳しく解説されているので取っつきやすいと思います。
さらに先にはマニュアル全読みとか、ツールユーザーのコミュニティに入るとか、深くて愉快な沼が待っています。いや、ツールって楽しいですね!
さいごに
わたしも、わたしが考える最強の自分環境を作りたい。毎日使うものをちゃんと理解して磨いて手に馴染ませて、感謝しながら使っていきたい。
なので、わたしの年末年始は後回しにしちゃってるATOKの機能チェックなどをやろうと思っています。たぶんね、わたしが良くやりがちな変換ミスとか敬語の間違いとか指摘できる機能あるはずなのよ。
というわけで、皆さんも機能と設定を使いこなし、良いコンピューターライフをお過ごしください。
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本記事は公開前に、フリーランス編集者たびちん(@takiyoro)にフィードバックいただきました。感謝!