今年読んで面白かった漫画たち 2018

mangalove.jpg

今年もたーくさん漫画読んで笑って泣きました。その中でもこれは良かったー!と思った漫画をまとめます。

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』 浅野いにお /  1-7巻、以降続刊

通称「デデデデ」。

東京の空にどでかい宇宙船が浮いてて、侵略者との戦闘も起きているんだけど、それはそれとして日常を生きてる女子高生〜大学生の話。やたら緻密な背景に、線の少ないキャラクター絵が浮き立ってて、絵を見てるだけでもうっとりできる。扉絵、切り取って壁紙にしたい!おんたん、大好き!!

最新刊の7巻で、一気に話が動いて核心に迫ってきて、8巻か9巻あたりで完結しそう。はやく、、、はやく次巻読みたい!!

『1122』 渡辺ペコ / 1-4巻、以降続刊

1122と書いて、いい夫婦、と読みます。

レスをきっかけに公認不倫を許すことにした30代夫婦の話。最初の方は、そういう夫婦のあり方もアリっていう話になるのかなー、と思ってたら全然すんなりいかない。いちことおとやんの夫婦、ちゃんと本音で話し合って欲しいけど、もう自分の本音がどこにあるのかもわからないくらいねじまがってきちゃったなあ。回り道をしても、ちゃんと良い夫婦にたどり着いて欲しい。

リアルな設定に見えて、いろいろと知らない世界を見せてくれて感謝している漫画です。剣も魔法も宇宙人も出てきませんが、不倫もある意味ファンタジー。

『二月の勝者』 高瀬志帆 / 1-3巻、以降続刊

中学受験のための進学塾の話。題名の「二月」は中学受験と合格発表が行われる季節で、その「勝者」っていう心苦しくなるタイトルです。勝者がいるってことは、敗者がいるんだよ。。

同じ作者の前作『おとりよせ王子』が大好きだったので、そのノリで気楽に読み始めたのですが、小四のむすめがいるママとしては身につまされる話ばかりでずっと号泣してます。

話の中にいくつかのタイプの異なる塾が出てきますが、それぞれどこをモデルにしているのかすぐわかるので、塾選びの参考になりそうで、実用的でもあります。

中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ』は、四つの家族の受験ストーリーを追ったオムニバスになってて完結しているので、中学受験の情報だけ欲しい人はこちらでもよいかも。

『生理ちゃん』 小山健 / 1巻完結

まずこの漫画を書いたのが、男性だって言うところがうれしい。小山健さん、女子のつらさを描いてくれてありがとう、絵かわいいよ、話も共感だらけだよ!!

血が流れる辛さ、生理痛パンチの痛み、メンタルへの大ダメージなどなどを生理ちゃんみたいなキャラクター化したものとして受け止めると、なんとなく気持ちが楽になる気がする。

『波よ聞いてくれ』 沙村広明 / 1-5巻、以降続刊

やたら弁が立つ酔っ払い鼓田ミナレがラジオDJになる話、っていうとつまらない話に聞こえるが、すんごい面白いんだよ。まくし立てるセリフが非常に小気味よい。すごい面白いラジオ聞いてるみたいな台詞回しを楽しむ漫画なんだなー、と思っていたら最新刊の5巻ですんごい展開になってびっくりしている。そういう話に持っていくとは思わなかった。上手く説明できない面白さなので、とにかく読んでほしい。

『新九郎、奔る!』 ゆうきまさみ / 1巻、以降続刊

ゆうきまさみの、応仁の乱のあたりの伊勢家を舞台にした歴史漫画です。1回目はコメディな部分を気楽に読んで、2、3回読み返して人間関係やそれぞれの家の事情をやっと把握できました。夜が明けると全く状況が変わっているとか、あの時代に生きてる人は大変だなー。Wikipediaと合わせて読めば、歴史の勉強になりそうです。

『映画大好きポンポさん2』 杉谷 庄吾【人間プラモ】 / 1-2巻、完結?

映画の都ニャリウッドで活躍する超敏腕映画プロデューサーポンポさんとその弟子ジーン・フィニ監督の話。pixivで発表されて話題になった内容をまとめた1巻があってのこの2巻は、まさにヒットした映画の2みたいな安定感だった。1が好きな人は読むと良いと思う。ポンポさん、大好きなんだけど、2巻でももっと活躍して欲しかった!

映画好きな人なら、さらに楽しめると思う。

『岡崎に捧ぐ』 山本さほ / 1-5巻、完結

山本さんと岡崎の話がやっと完結したよ〜(涙)

この漫画は、1980年代に生まれた人にとってのちびまるこちゃんだと思う、って誰かが言ってたけど、ほんとその通り。小学校で出会った二人が、べったり仲良かったり距離を置いたり、アホなことばっかして、でもお互いに影響を与え合いながら大人になった話です。ぶっちゃけ、どこにでもある話です。だからいいの、それでいいの!それを描いてくれて、ありがとう!!!

山本さんとは好きなゲーム(MOTHERとMOON)がおんなじで親近感ありまくり。岡崎さんのその後も知りたいから、岡崎に捧ぐ、続けて欲しいよう〜!

デデデデ同様、扉絵がいつもかわいくて壁紙にしたい!!!

『約束のネバーランド』 出水ぽすか&白井カイウ / 1-11巻、以降続刊

むすめが読みたいって言うので買ったジャンプの漫画ですが、すっごい面白かった。雑に言うと、デスノートと進撃の巨人を混ぜてかわいくした感じ。絵はかわいいけど、話はコワいです。

1冊ごとに2回読み返して、ネタバレサイトを読んで「あーそういうことかー!!それは気づかなかったー!!」ってなることの繰り返し。セリフにも絵にも伏線が仕込まれていて、それらがきちんと回収されていくので、作品としての完成度が非常に高いです。Dr.ストーンといい、最近のジャンプ読者がこういう話にずっと付いてきてるなら、未来は明るいなと思う。

『AIの遺電子 RED QUEEN』 山田胡瓜 / 1-3巻、以降続刊

前作の『AIの遺電子』は、人工知能専門医の須藤の元にやってくる人間やヒューマノイドのいろんな問題を治療していくSFブラックジャックみたいな話だったのですが、同じ須藤が主人公のRED QUEENはがらっと変わってしまった。メスを銃に持ち替え、自分のルーツを探すべくアフリカの紛争地帯で危ない目に遭いまくってます。当初は同一人物と思えなかったのですが、いろんなもの捨てて決断した男は覚悟が違うよね、とハードボイルド須藤にやっと慣れてきました。

前作で病院に残してきたナースは元気にしてるかな、って時々思い出してあげて欲しいです。

『海街diary』 吉田秋生 / 1−9巻、完結

やっと完結したねええ。泣けたねええ。もうこの漫画に関して言うことは何もないよ。良かったよね。1巻あたり3回くらい泣いて、9巻のその後を描いた漫画の最後のセリフで、ああ良かったね、ってなって声も出ないほど号泣。また、泣きたくなったら読みます。

『きのう何食べた?』 よしながふみ / 1-13巻、以下続刊

感情の揺れや機微を描かせたら天才のよしながふみが、良い意味で鈍感でまったりしたゲイカップルの食卓を中心とした日常を描いてて、大好きな作品。ずっとシロさんとケンジとその周りの人々の少しずつ年を取っていく生活を見ていたい。

ただ、おいしそうだなーって料理を見ているだけでもいいし、大人はこういう気の回し方をしあうよねとストーリー部分の重すぎない人間関係の話を味わってもいいし、いつまでも続いて欲しい作品です。

『王様ランキング』 十日草輔 / 1-2巻が年明け発売予定、以降続刊

耳が不自由で非力な王子ボッジがさまざまな苦難に遭いつつも、たくさんの人に助けられながら成長していく話です。「王様ランキング / 十日草輔(goriemon) - マンガハック | 無料Web漫画が毎日更新」で連載してて、話題になってましたね。40代で会社辞めて漫画描き始めたという作者のインタビュー「遠回りが実ったマンガ家への道「王様ランキング」goriemonインタビュー - マンバ通信」も面白かった。コミックスは来年出るらしいけど、絶対買うよ!

『いつかティファニーで朝食を』 マキヒロチ / 1-13巻、以下続刊

SATCみたいな四人のアラサーの仕事やら恋愛やら自分の病気やら親やらなんやらの生活と、朝ご飯の漫画。13巻と話が進んできて、それぞれステージが変わってきてるね。本の主人公たちと一緒に年を重ねてるみたいな、戦友みたいな気持ちも芽生えてきました。

そういえば、昔もこの漫画のオススメ記事書いてた。これ→「『いつかティファニーで朝食を』七巻も、サブカル非モテ文学女子きみこが、泣けました。 - @kaoritter BLOG」です。きみこと飲みに行きたい。

『吉祥寺だけが住みたい街ですか』 マキヒロチ / 1-6巻、以下続刊

マキヒロチといえば、これも外せません。

吉祥寺南口で不動産屋を営む富田双子が、吉祥寺に住みたいとやってくるお客さんに吉祥寺以外の街と物件を紹介していく話。人それぞれいろんな事情があるよねっていうところも、都内あちこちのいろんな街の良さを垣間見れるのも楽しいです。

片やハードロック好きで社交的、片や目つき悪いヘビメタの双子、このまま仲良く暮らしていくのかなー、誰か中に入ってきて関係性が今後変わっていくのかなー。

『3月のライオン』 羽海野チカ / 1-13巻、以下続刊

アニメ化も映画化もされてて説明不要の将棋漫画ですね。勝負の世界はもちろん厳しいけれど、いじめも毒親も厳しいんだよ。厳しい現実ばっかり描いてるのに、ほんわかかわいくもある。何度も何度も読み返してしまう。で、泣く。

最新刊の13巻読むと、ハチクロ全巻大人買いして読み返したくなると言う罠がありますのでご注意ください。


という感じで、今年も良い漫画たくさんありました。来年もこれら全部新刊読むし、新しい漫画との出会いも楽しみにしてます。

関連記事

前の記事へ

手ぬぐいを、愛してる

次の記事へ

こどもが帰ってくるまでに