LINE Qとnanapi アンサーで似たような質問をした結果、見えてきたもの
12/5に相次いで登場したQ&A系スマホアプリ LINE Qと、nanapi のアンサー。
両者をリリース日から数日使ってみました。
まず、両者共通する特徴としては以下の通り。
・スマホアプリのみ。Webインターフェイスはありません
・匿名での質問と回答が可能
・タイムライン型インターフェイス
・質問者はベストアンサー投票可能
・回答するほど、ベストアンサーを取得するほどポイントがたまる(LINE Qは換金できる)
アンサーは全く新規のユーザアカウントを作ります。ユーザは世代と性別で、クラスタわけされますが、一方でカテゴリは恋愛や健康など9つのみ。自分のクラスタの登録したカテゴリの質問がタイムラインに流れてきて任意に回答できる形式です。質問の内容重視というよりも、より即レス、会話重視を意識したインターフェイスになっています。
LINE Qは、ユーザの属性はLINEアカウントで友達と交流するか、完全匿名になるかの二択。質問のカテゴリは、アンサーと異なり、細かく多岐に渡っています。NARUTO、軽減税率、あまちゃん、就活、睡眠といった具合。ベストアンサーを集めると金銭でのインセンティブがあるなど、アンサーに比べてよりQ&Aサイトとしての質問や回答の品質重視な傾向が見られます。
さて、ここまではアプリの機能の話。
CGMコミュニティの核はそこに集うユーザと彼らが生み出すコンテンツ。
そのコンテンツがどんな感じがリリース数日後の同時刻に似たような質問をして結果をみてみました。
ブラウザから見られるパーマリンクがないため、アプリ内の該当ページのスクリーンショットで失礼します。
LINE Q
自分の回答は青背景。コメントにスタンプを入れられるのがLINEぽいですね。
睡眠というカテゴリに投稿して、回答数は4つ。
アンサー
カテゴリは絞らず、30代のクラスタに投げ込んだ状態です。回答数は9件。
両者使ってみての感想
・回答数や回答内容が期待に近かったのは、今回はカテゴリを絞らなかったアンサーの方でした
・両者とも、質問内容も専門家に聞くのではなく、隣の人は何する人ぞレベルの軽い質問が多い
・答えを求めるものではなく、質問をきっかけに匿名で雑談する系ツールとしては楽しい
・NISAの税制のような具体的なことについて聞くのではなく、恋愛相談やエンタメネタ雑談に向いてる
・アプリのみなので、検索には出てこない圧倒的なフローさは匿名や一見さんと相性が良い
・両者で得られるユーザ体験に差はそんなにない、というか設計思想は違うのに、今のところ得られるものが似てる。
・集まるユーザは違う人だろうけど、マインドが似てる(暇つぶし的な)からかもしれない
・その意味ではCAのGirl's Talkってアプリにも似てる
・LINE Qは今のところアプリの操作感、安定性がイマイチ
・アンサーは動作は手に馴染む快適さ
その他、使ってみてつぶやいた感想など。
質問系サービスは、答えをもらう場所ではなくて、背中を押してもらう場所なんだね。
— Kaori Kotobuki (@kaoritter) December 5, 2013
両者とも、そこらへんの誰かが無責任に答えてくれるのを楽しむアプリ。これで情報を得ようというよりも、誰かに聞いてもらって背中を押してもらえるようなコミュニケーションを楽しむものなんだなあ、という感想。具体的なこと聞いても、あんまりかえってこない。
— Kaori Kotobuki (@kaoritter) December 5, 2013
はっきり答えがあるものは、ググればいいのか。
— Kaori Kotobuki (@kaoritter) December 5, 2013
LINE Qについては、 @madarame さんの「スマホ向けQ&Aアプリ「LINE Q」のLINEユーザー同士のコミュニケーションサービス、だけではない真の狙いとは? : 蠅の王 -Lord of the Flies-」も、参考になります。
このあと、どういう改革が両者に行われて、どういうユーザが残って行くのかが楽しみです。
iPhone より
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