今の社会をベースにマネープランを考えるのって無理があるんじゃないかしらん
「日本の将来は暗いよね(と思わざるを得なかった...)- 日興アセットマネジメントのセミナーを聞いて | URAMAYU」の記事を読んで思い出したことをつらつらと。
子供を妊娠した時、「わたしはこの子が独立できる能力を身につける手助けをし、その旅立ちを見届けるまで死んじゃだめなんだなあ」と思った。
旅立ちを見届けるのは、最短でも、まあ二十年後。つまり、二十年は子供に投資しつつ、食べていかないといけないということだ。ああ、二十年後の話が絵空事じゃないなんて。
なんだかよくわからないが、とにかく、それまでの二人暮らし気ままその日暮らしスタイルは転換しないといけない。育休中に(ネットと勝間和代を熟読し)家計の見直しをした。
その家計大改革の過程の中で、保険と学資積立の勉強をすべく、ファイナンシャルプランナー(以下、FP)にも会ってみた。
FPに我が家の家族の年齢と家計の状況を伝えると、みるみるうちにPCにライフプランを描いていく。15年後に高校入学、18年後に大学入学、成人式の着物、さらに数年後には結婚資金。もし二人目も生まれるとしたら。給料が今の水準のままなら、上がるなら。ぐるぐる変わる数字。エクセルに描かれていく一本調子の我が家の未来。
「こういう条件の場合、今のままだとこの時点での学資、また年金がこれくらいとすると老後の資金にも不安がありますよね。」
とさらっと言ってのけるFP。
私を取り巻く社会の前提条件が"今のまま"まっすぐ延長線上の未来観測に、くらくらした。
FPの描く、いわゆる日本の中流家庭のライフプラン、自分の親世代の古き良き(&悪しき)昭和スタイルのまっすぐなレールなんて、もうどこにもないのに。
年金は崩壊し、国内需要は伸び悩み、世界経済はガタガタ。
数十年先送りにしていた様々な問題が噴出している10年代にどう落とし前をつけるのかを問われている今、社会の大転換は必至だと思っています。今のままの延長線上が一番ありえない未来だと思っていて、10年後は常識がぐるっと変わっているんじゃないかと思っています。というかそうあって欲しい、という期待かもしれない。
だから、二十年後までのライフプランを今の常識で設計しても意味ないという結論になって、結局は常に社会について勉強してその時々の状況にあわせてうまくサバイブしなくちゃって思うわけです。答えなんて無いんです。悲観している暇もないんです。
以上、
国内のファイナンスの人たちは、我々が一生今の延長線上の日本に生きる前提で言うけれど、数十年後は国という枠組みも変わってるんじゃなかろうか。/日本の将来は暗いよね(と思わざるを得なかった...)- 日興アセットマネジメントのセミナーを聞いて bit.ly/JiVKkU
— Kaori Kotobukiさん (@kaoritter) 4月 22, 2012
のツイートで言いたかったことを少し膨らましてみました。