こだわる人
人が何かについて熱く語るのを聞くのが好きだ。私には、その熱量がとても眩しく、美しく見える。
なぜそれを好きなのかの裏には、その人がどんな人なのかが色濃く見える。
選ぶものが平凡な人は、その人が嫌いなものの集合体がその人を表す。けれど、非凡なものを偏愛し続ける人は、そこに至る背景にその人を形づくったストーリーが見える。
多神教の世界では、万物に神が宿るが、その神に気づけるものは少ない。気づいた者はたぶん孤高だ。仲間がいてもだ。
自分の愛は自分だけのもので、誰とも違うとわかってる。一方的な愛情だ。
ひとが無視するものの良さを、見付けだし、愛でる人の孤高はいいね。
熱い語りを聞くときは、おいしい日本酒を傾けながらだとなおいいね。