土曜の夜に一家揃って避難した話
結果としては何事もなかったのだけれど、今後のために記録。
土曜の夜九時ごろ、こどもと一緒にお布団に入っていたとき、部屋の外(我が家はマンションの上階)から非常ベルのけたたましい音がなり始めた。
扉を開けると、マンションの廊下に響き渡る耳をつんざくほどの轟音。
旦那が部屋の外に出て様子を見るも、変わった形跡はない。わたしは、怯える子供を抱きかかえる。非常ベルはずっと鳴り止まない。
旦那が真剣な面持ちで、ジャケットをはおり「むすめを。」と言って子供を抱えて、部屋を出て行った。
わたしもパジャマにコートを羽織って、財布が入ったカバンにiPhoneを持って、靴を履いて部屋を出た。旦那に遅れること五秒。
部屋の外を見回しても階段を見ても旦那はいない。「降りる」とはっきり言われたわけではないから、降りていいのか0.5秒ほど迷う。
階段には同じ階のおばさんが急いでおりている姿が見えた。後を追う。
一階にたどり着くと、数家族が防災装置を見ていた。その奥に、旦那とむすめも一足先に辿りついていたのが見えた。
ここに長く住んでいるらしき、わたしの前を降りてきたおばちゃんが防災装置を見る。後ろから私たちも覗く。
装置の横の説明書きと照らし合わせると、この警報が火災警報であること、火元は私たちが通らなかった方の階段であることがわかる。
火元らしき階段を誰かが確認しに行き、誤報と判明。いつも通りエレベーターで帰宅。一件落着。
さて、結果としては何もなかったことを幸いにこの件から、非常事態の動き方について考えてみる。
・カバンとiPhoneを持ちだすのに数秒かける価値があるだろうか?という疑問。この時は、外に緊急の異常が認められなかったため、持ちだすことを判断した。異常があればもちろん避難が最優先。
・津波てんでんこよろしく(なのか?)旦那は何も言わず出て行った。外に彼らがいないことを私は不安に思ったが、部屋を出る時点で最善が何かはわかっていなかったこと、彼はむすめを抱いているのでむすめの安全が最優先だったことを考えれば致し方ない。
・マンションの階段は、いつもの靴では滑る。緊迫した心理状態かつ、混雑していた場合は、焦ってしまってとても危ない。
履いた靴は、特段よく滑る靴ではない。階段の床の素材が悪いと思う。また、ぴったりサイズの靴のため、履くのに少し時間がかかる。これもタイムロスになった。履きやすく滑りにくい靴を避難用に準備すべきか。玄関狭いのに(涙)
※履きやすく滑りにくい靴を靴箱の奥にしまいこんでるようでは無意味なので、置きっぱにするしかない。
・警報サイレンの誤報の原因は何だったのかは、日曜深夜時点のいまだ解らない。管理会社からの連絡を待つ。
・もし本当に火事でもう部屋に戻れないとしたらのことを考えると、財布とiPhoneを持ってきたのは多分に心強かった。誰かに連絡してタクシーに乗って移動し一休みさせてもらうこともできる。
・警報サイレンが鳴ったら、すぐに避難しよう。
iPhone より