厚生労働省作成の妊産婦向け放射線のマニュアルがひどすぎる件
今日保育園から、「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さんの放射線へのご心配にお答えします。 〜水と空気と食べものの安心のために〜」という厚生労働省作成の小冊子を頂きました。
その内容がひどすぎる。
なんの数値的根拠も示さず、ただ、「心配はいりません。ご安心ください」の連呼。
まるで小学生向けの冊子。
ただでさえ無かった国の情報公開への姿勢に対する信頼がさらに失墜しました。
たった8ページなので全ページ公開。
表紙。語りかけ系のタイトル。
2ページ目。「国は、国民のみなさんの健康を考えた安全な基準をもうけて対応しています。」とのこと。子供が遊ぶ校庭に定めた20mSVに対し、涙の抗議辞任をした小佐古元内閣官房参与の顔が思い浮かびます。
具体的な根拠はないけど、「過度に心配せず」、「今までどおり」生活してよいらしい。「国や自治体から支持がない限り」はね。二ヶ月もメルトダウンを隠していた国からの情報を待てということね。
以下同文といった感じの内容の無い説明が続きます。
最後に突然、放射性物質とベクレル、シーベルトの説明。本来であればこれを最初に説明して、311前後の被爆量の差、また被爆による子供への健康被害について、きちんと数字を示して説明すべきではないのだろうか。
裏表紙。
私は政治的なことをしゃべるのは大嫌い。だけど、ここまで国にバカにされて黙ってはいられませんでした。信頼を裏切ることばかりしてきた上で、さらにまた根拠も示さず、安心せよとだけ連呼。なんだか、うすら怖くなってきました。
311数日後の心理的不安を良くも悪くもやっと忘れかけていた矢先、さらにさらに不安にさせる小冊子でした。受け身で得られる情報なんて、この程度なのですね。
私にできることは一つ。情報武装して、自分が知りたいことは、自分でソースを辿ります。求めさえすれば情報を得ることが容易くなったインターネットに感謝。
5/24 20:55追記:モバイルからだったのでせっせこ写真を取りましたが案の定PDF版も公開されてました。
誰にでも理解しやすいことを前提に、イラストも交え平易な言葉遣いとシンプルな表現を心がけています。
だそうです。情弱に漬け込み丸め込む書き方ではなく、子どもを持つ親の不安をきちんと取り除くことを前提に作っていただきたいものです。あとこういうのって「母親」だけを対象にするのも良くない。小さい子供を持つ「両親」に向けて作るべきかと。